『記憶に残る』を冷静に考えてみた


「記憶に残っている広告は何ですか?」

という問いに対して、おそらく多くの回答が「繰り返し見たTV CM」だと思います。

 

CMの量と質が記憶に残る上で重要なのは言うまでもありませんが、質に関して音声に注目したいと思います。

 

音声の力は壮大です

一昨年に一気に世に知れ渡ったライザップ。Before & Afterの比較のインパクトも凄いですが、特徴的なBGM、音を聞くだけでライザップを思い出しますよね。

 

その他に「お、値段以上ニトリ」「あなたとコンビニファミリーマート」「心も満タンにコスモ石油」など特徴的なフレーズ・リズムを使うことで記憶に残りやすい工夫がされています。

 

動画広告において、周囲に人がいる状況で動画を視聴する場合、ミュートにした状態での視聴、あるいはイヤホンを付けて視聴のどちらかだと思います。

 

動画の制作側としては当然ミュートで視聴されることを想定して、テロップをつける、音声なしでも内容が伝わるなど構成に工夫をしておりますが、記憶に残る上で重要な音声を何とか聞いてもらいたいものです。

下記の動画広告をご覧下さい。

 

 

元々はケンタッキーフライドチキン(以下KFC)の公式LINEアカウントから発信された動画です。

新商品の名前をクイズで答えるキャンペーンとなっています。

滑舌が悪いことで有名な諸見里さんが出演し、KFCの新商品の紹介をします。滑舌が悪いため、何を言っているかわかりにくく、画面下にテロップが表示されています。

新商品の名前の部分だけテロップなしになっており、「新商品の名前は何と言っているか?」という部分がクイズになっています。

 

動画のポイント

 

・能動的視聴

クイズに答える内容ですので、受け身でボーっと聞くのではなく集中し、視聴者に参加しているという意識が芽生え、能動的な視聴が期待できます。

 

・音声を聞いてもらう

必然的にこのクイズに答えるためには音声を聞かなくてなりません。動画広告ではありますが、コンテンツのメインは動きよりも音声にあります。ミュート視聴では内容の理解ができません。

 

・複数回視聴

また、音声を聞いたところで非常に聞き取りにくいので、何度も見返すというリピート視聴を狙った施策でもあります。

諸説ございますがTV CMの世界では、Reach3+(同じ人が同じものを3回以上視聴すること)で認知にまで到達すると言われています。

2回目聞いても何を言っているかわからなかったので、3回以上視聴する人はけっこうな数だったんではないでしょうか。

 

この動画の目的としては「新商品の名前を覚えてもらうこと」ですが、受け身の状態で1度視聴したところで覚えることは難しいですね。

新商品の認知獲得の難しさを理解し、人が記憶することを科学した構成になっており、面白さの中に知的さを感じる内容となっております。

 

インプレッション・再生回数が評価指標となっていますが、人の記憶に残ることが本質的に重要だということを再認識させられます。

 


『記憶に残る』を冷静に考えてみた

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